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CubeVoyage更新:初級編(M2Lメソッド)

この記事はルービックキューブ Advent Calendar 15日目の記事です。

ルービックキューブのそろえ方 初級編
 
お待たせしました。ようやく作りました。
 
・理解しやすい、覚えやすい
・上位解法へスムーズに移行できる
・基本的な指使いが身につく
と三拍子そろった素晴らしい解法であるM2Lメソッドを、初心者向けに解説したものとなっております。
 
まっしゅ氏に解法および名前の使用許可をもらったのが今年頭だった気がする。
モチベ頼みの作業はクソ。
社会人になったのでこれからはもう少しコンスタントで計画的な取り組みをしたいです。
 
ちなみに、解法の名前を何かの頭文字を取ってMUSHにするっていうのも考えましたが、頓挫しました。
古い目隠し解法の1つであるTuRBoは"The Ruling/Reigning Blindmethod"の略らしい(Speedsolving.com Wikiより)ので、それにちなんで似たようなのを考えようとしてみたのですが……
Mが"Method of"っていうのは考えたので、残りのUSHを誰か考えてください。
 

 
正直自分としては、あまり初級編って作りたくなかったんですよね……
 
というのも、初級編はルービックキューブを揃えたことがない人が最初に見る場所なので、あらゆる所に細心の注意を払い、誤字脱字やミスリードがないように仕上げなければならず、作るうえでとても気力を消費するのです。
 
また、自分がCube Voyageを運営する上で、維持管理に手間のかかる場所はなるべく作りたくないようにしたい
(「新しい競技を始める前に」から「おすすめキューブ」の欄を消した点や、OLLPLLの表を作るのがだいぶ遅かったり、COLLの表が今もないのもそのため)
というのもあります。特に初心者向けの情報は常に最新でなければならないため、定期的にアップデートが必要になるからです。
 
そして何より、CubeVoyageを立ち上げたかった最初の意図である
「愛好家や上級者の間にしか共有されてない情報への入り口を作る」
という目的に、初級編というのがあまり沿っていなかった、というのが一番大きな要因です。
どっちかというと中上級者向けの情報を主に取り扱いたかったので、あんまり初級編を作ることに対して気持ちが向かなかったのです。
 
 
そういう経緯があって、これまで初級編は作ってこず、外部サイトに丸投げをしていました。
初心者向けだったら今はHPも動画も沢山ありますし……

ですがやっぱりそうもいかないな、と、ここ数年は感じていました。
CubeVoyageというサイトの、日本のキューブ界における立ち位置が思ったより重要なものになってしまい、「CubeVoyageに初級編が無い」という事のデメリットがとても大きなものになってしまっている事。
それから「M2Lメソッド」という、これまでと趣を異にする解法が登場した事。
これらの要因が、初級編を「作らざるを得ない」という動機になりました。



万の言葉を並べる人間より、一つのものを作り上げた人間の方が圧倒的に偉い。
これまでもそう思ってきましたが、大学を卒業し社会に出て、改めてそれを強く感じています。

自分が小学校の時に、ある詩が特別教室に張り出されていました。
「朝がくると」という、まど・みちおさんの詩です。

様々の事情により本文を載せることは差し控えますが、この詩を初めて読んだときに強い感銘を受けたのを、今でも憶えています。
いつか大人になったときの自分は何ができるのだろうと、子供ながらに考えたりしました。



今の世界はモノで溢れていますが、それはすべて、元から存在したわけではありません。
モノは、誰かが作ったからこそ、そこに存在します。
そして社会は、誰かが作ったモノのおかげで成り立っています。
その事実は、当たり前のことではあるのだけれど、とても重いことではないかと思うのです。


何かを作るというのは本当に大変なことで、正直自分もこうやって何かを世に出す度に、むちゃくちゃしんどい思いをしています。
正直、何かを消費したままで人生が終われるなら、それも悪くないと思うくらいには。
でも、自分はそのしんどさを知っているからこそ、世の中にありふれる「モノ」のありがたみを知ることができたのかなと思っています。


現代では、誰かが作ったモノだけでも十分に生きることができます。
自分で何かを作ることはせずとも、そこにあるモノを使って、消費していくだけで、充実した人生を送ることは可能です。

それゆえ、自分がいま手にしている、受け取っているモノが、世界の誰かが作ったということを、人はしばしば忘れてしまいがちです。
というか、今までの人生の中で、一度もそのことに気づいたことがないのではと思ってしまうような人間が、世の中には世代を問わずありふれています。


そういう人たちに対して、自分が憤慨したり、そういう人の考え方を改めようと思っているわけではありません。
ただ、そういう人間を見たときに「自分はこうはならない」と、自分の中で思い返すようにしています。

世の中に何かが「存在する」という事のありがたみを感じながら生きていく。
社会で生きるにあたって、自分はこのことを忘れないようにしたいなと思っています。





つまり俺は偉いということです。ホメて。
あと今日が誕生日なので祝ってください。



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15 : 38 : 00 | Cube Voyage関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

Cube Voyage更新「F2Lの先読み」

この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2016の15日目担当の記事です。
既にのべ14人のキューバーにより様々な記事が書かれています。皆さんぜひご覧ください!



F2Lの先読み - Cube Voyage

上級編も大方埋まってきましたねー。今回はF2Lの先読みについて書いています。

これを読むだけで先読みが圧倒的に上手くなれるはず……という記事ではございません。残念ながら。
主に「先読みとは何か」という点について掘り下げていく内容になっています。



 クロスの時もそうでしたが、こういう判断や読みに関する内容は個人の感覚に大きく依存してしまうので、あまり詳細に書くことができないのが難しいところです。「こういう事をしている」と書くのはまだ可能なのですが、ではそれを身に付けるにはどうすればよいか?という点については「練習しましょう」としか書けなくなってしまうのですよね。
 ただ、これについては「こういうものだ」と最近は思うようにしています。

 ルービックキューブを揃えるという行為を考える際、「パズルを解く」という一般的なイメージをそのまま当てはめてしまうと、静的な「理論」を用いて説明ができるという先入観を持ってしまいがちです。キューバーは理系が多いということもあり(実際自分も理系なのですが)、スピードキューブというものに対しても完璧な理論があると思い込んでしまっている場合が少なからず見受けられます。
 しかしスピードキューブというのは、人間の指を用いて、さらに揃えるまでの時間をいかに縮めていくかというものですから、少なからず「実践」の要素を持ちます。そして、実践的な行為の中にはやっている本人の感覚に依存する部分が必ず存在するため、これを他人に100%伝えること、他人に伝えられる言語・映像などに100%変換することは絶対に不可能です。このため、そういった技術を身に付けるには、他人から伝えられる情報はある程度役に立つものの、結局は自分の手で練習し感覚を養っていくことが必要不可欠です。

 この事実は、一見理不尽なことであるように思われてしまいます。実際に行うことができている行為なのに「なぜそれが出来るのか」「どうやって身に付けたのか」と本人に聞けば、「分からない」「なんとなくの感覚でやっている」という答えが返ってきてしまうのです。自分でやっておきながら、それができる理由を自分で説明できない。そんなはずはない、答えをごまかしているだけだ、と思ってしまうかもしれません。
 しかし、少し考え方を変えてみると、この「感覚」という概念にこそ、スピードキューブをする上での重要な意味があることが分かってきます。

 皆さんは、スポーツになぜお金が発生するのか考えたことはありますか?
 よくよく考えてみてください。ボールを素早く投げて、それを棒で打ち返すことに、果たして何の意味があるのでしょう?ボールを遠くに飛ばしたいなら、射出機でも使えば済むことです。しかし、実際は日本国内だけで、この行為でお金をもらって生活している人間が百人単位で存在します。他にもボールを足で転がしたり、あまつさえ速く走るだけ、板を履いて雪山を滑り下りるだけ、テレビゲームでハイスコアを取るだけで、お金をもらったり賞賛を浴びたり、果ては普通の人よりも多くの収入を得ている人間さえ居ます。
 なぜ彼らは賞賛されるのでしょうか。そして、なぜ彼らはお金を得ることができるのでしょうか?

 それを考えるにあたっての重要なキーワードは、「努力」です。

 一旦スピードキューブに話を戻して考えましょう。
 皆さん、スピードキューブの練習は楽しいですか?こう聞かれたとき、多くのキューバーは「楽しい」と答えると思います。楽しいからやってるわけで、趣味なんだから楽しくないことなんかわざわざやる訳がない、と思っているでしょう。
 しかし、練習がなぜ楽しいのかというのを掘り下げて考えると、「練習してタイムが縮むのが楽しい」「練習して、出来なかったことが出来るようになるのが楽しい」と考えている人が殆どではないでしょうか?技術を手に入れるまでの過程である「練習」そのものに対して「楽しい」と考えている人はごくわずかではないかと思います。
 何が言いたいか分かって頂けるでしょうか。つまり、「上達するための練習」というのは本質的に「つらいもの」である、ということです。練習が楽しいというのは錯覚であり、それは練習を通して得られる対価に魅力を感じているだけで、「練習そのもの」に魅力を見出しているわけではないというのが実際のところのはずです。
 
 もちろん、楽しいという気持ち自体を否定するつもりは一切ありません。練習のなかで「楽しい」と思う気持ちは、練習を続けるうえでとても大事なことです。しかし、楽しいという気持ちだけに頼って練習をすること、「練習が楽しいものである」と思い込んでしまうことは、上達を目指すうえでは大きな危険を伴います。いざ練習に楽しさを感じられなくなった時に、練習を続ける理由を失ってしまうからです。
 人間は変化を求める生き物です。上達の楽しさというものは、スピードキューブを続けるにあたってどんどん減少していきます。これはいわゆる「飽き」からくるものです。それとは逆に、上達に必要な練習量はレベルが上がるごとにどんどん増えていってしまいます。大多数の人間は、練習を重ねて上達を続けていくと、どこかの点で「練習するつらさ」が「上達する楽しさ」を越えてしまう瞬間が訪れます。
 こうなってしまうと、ここから練習を続けるのはとても難しくなります。楽しさだけをモチベーションとして上達を永遠に続けていくことは、ほとんどの人間には不可能なのです。

 ここで少し前の話題に戻ります。
 スポーツ選手がお金や賞賛を得るのはなぜか?それは、彼らが努力して結果を出しているからです。
 努力というものは本質的に楽しいものではなく、人間にとってつらいものです。大多数の人間がそのつらさに勝てず諦めてしまうところを、得られるかも分からない「結果」に向かって、一生懸命努力を重ねる。そうして得られた結果、手に入れた技術を、その努力の「証」として、試合・大会という形で我々に見せてくれる。そこにスポーツの興行としての価値があります。
 誰もが得られるわけではない、努力を続けた物だけが手にすることのできるもの。そこにスポーツの本質があり、スポーツが職業として存在できるだけの「価値」が存在するのです。

 このように考えると、スピードキューブというものの「価値」も見えてきます。
 言語などの形で他人に伝達できるレベルの内容を「知っている」ことには何の価値もありません。それは多少の努力で誰にでもできる事だからです。
 これに対し、技術を身に付けるために努力することは、誰にでもできる事ではありません。それは本質的につらい行為ですし、それに対して見返りが得られる保証はどこにもないからです。
 そして、他人に伝えることのできない「感覚」を身につけていることは、努力を重ねたことの何よりの証拠になります。他人から教わったものではない、自分が努力の過程で身につけた物であるからこそ、それを他人に伝えるのが難しい。それを自分が持っているということが、その背後にある努力の裏付けとなります。
 技術を使いこなすための「感覚」が身に付いていること。言い換えれば、頭で「知る」だけではなく、努力を続けて体で「理解」し、そしてそれが自分の力で「実践」できるということ。それは誰にでも出来ることではありません。簡単に手に入れることのできないこの「感覚」にこそ、スピードキューブという行為の本質的な価値が存在するのです。

 僕がHPなどで自分の身に付けたテクニックを惜しみなく公開しているのには、このような理由も大きく関係しています。
 文章で書いて伝えられる程度の情報には何の価値もないのです。文章で伝えるのが難しいようなこと、また伝えられる事であっても、それを「身に付けていて使いこなせている」ということにこそスピードキューブの本質があります。
 自分が身に付けたという過程に価値があるのであって、身に付けたもの自体には一切の価値はありません。自分がそれを身に付けた時点でその価値は全て受け取っているわけですから、それを公開したって自分にとって何ら損はないのです。
 また別の観点で言えば、文章を作成して公開する過程において、そういった感覚的な技術の一端を「他人に伝えられる形に変換した」ということに価値が発生しています。しかしそれでもやはり「文章にすること自体」に価値を見出しているわけですから、出来上がった文章については残りカスも同然でありそれ自体には何の価値もなく、少なくとも自分は価値を見出していません。ですからこれを公開することに損は発生していないわけです。


 ……話が脱線してきたので、このあたりでまとめに入ることにしましょう。一つの話になんでもかんでも詰め込もうとするのは僕の悪いクセですね。

 スピードキューブ、ひいてはスポーツという行為に対して価値が発生する理由は、その高いレベルに到達するまでに大量の努力を要し、大多数の人間はそこにたどり着けないからです。もし技術を手に入れるための努力が楽しいものであったり、技術が少し学ぶだけで容易に身に付くのであれば、そこには誰も価値を見出しませんし、実際その程度のレベルの技術や努力に価値はありません。
 誰でも身につけられるものではない、簡単に他人に伝えられるものではないからこそ、そこに努力する意味が生まれますし、身に付けた者が賞賛される理由が生まれます。文章化することのできない、ルービックキューブを速く揃えるための「感覚」を、自らの手で身に付けること。それがスピードキューブを練習する意味であり、価値なのです。

 スピードキューブを練習するうえで「簡単に上達する方法が知りたい!」と考えてしまうかもしれません。確かに知識を得ることである程度努力を軽減することはできますが、それは決してゼロにはなりませんし、あなたが期待するほど少なくもなりません。しかし、そうやって得られる限りの知識を得てなお必要な努力にこそ、スピードキューブの本質があり、スピードキューブの価値があります。他の誰かではないあなた自身が、努力を行い技術や感覚を身につけること。それこそが、あなたがスピードキューブをする理由なのです。

 努力しましょう。ルービックキューブを速く揃える理由は、そこにあります。

00 : 00 : 01 | Cube Voyage関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

Cube Voyage更新「F2Lの便利な追加手順」


F2Lの便利な追加手順
http://speedcubing.wpblog.jp/how-to-solve/advanced/f2lappendalgs/


ひさしぶりに上級編の更新です。
F2Lにおいて、使えると非常に便利な23の追加手順を紹介しています。

覚えておいてほしい手順はまだまだ沢山あるのですが、今回はその中でも絶対に覚えていないと損する重要な手順に絞って紹介しています。
覚えているのと覚えていないのとではF2Lの効率に大きな差が出る手順ばかりです。ここに掲載している手順は最低限使いこなせるようにしておくべきだと思います。

F2Lは本当に奥が深いので、どんなレベルの人も現状に満足せず、常に効率のよいソルブを探求し、スピードソルビングで活かせるように練習しましょう。


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プロフィール

HATAMURA

Author:HATAMURA
1993年生まれ。
「充実した人生」が目標。
ルービックキューブを始めたのは'07年2月。

公式記録はこちら

解法やテクニックについて知りたい方はこちらへどうぞ。僕も運営に関わっているサイトです。
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