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「アドバイスする・される」という行為について

スピードキューブにおいて、先人が歴の浅い人の質問に答えたりアドバイスをしたりというのは、非常にありふれた光景です。また、twitterなどにおいて、キューブをしていて感じたこと、気がついたことをつぶやくというのも、キュービストにおいては日常茶飯事です。
しかし、その行為が他の人に誤った認識(あるいは、一般的な認識からかけ離れた認識)を与えること、そして自分がそれを与えられてしまうことも少なからずあります。

今回は、人にアドバイスをする時、自分の考えを言う時、そして他の人からアドバイスを受ける時などに気をつけたいことを、自分への戒めも兼ねて書いていきたいと思います。

※この記事自体もあくまで「僕の」「現時点での」主張ですので、その点ご留意願います。

・ソースは?
まずは何をおいてもこの点です。自分がそのように言う、思う根拠は何でしょうか?
「HPに書いてあった」「誰かがそう言っていた」「自分がそうだった」「自分がそう思った」・・・
これをしっかり認識しておくことがまず必要です。これをせずに他人にアドバイスなんて論外の極みです。また、他人に言われたこと、自分が考えていることについても、そのソースが何なのか常に確認するようにしておくことがタイム向上に重要です。


・そもそもキューブの主張における「正しいこと」とは何なのか?
スピードキューブにおいて、「正しい」と言えるのは何でしょうか?
結論から言えば、スピードキューブの理論やテクニックにおいては、「いついかなる時でも正しい」ことなど存在しません。
とある主張に対して「正しい」と言った時、いつでも、誰に対しても正しいものだというふうに誤解して(されて)しまいがちです。また、他人から「こうだよ」と言われると、自分もそうなんだ、皆そうなんだ、という風に思ってしまいがちです。その点を疑う心が必要です。また、自分が主張するときには、そのように誤解される可能性を認識しておかねばなりません。

それでも敢えて「正しいこととは何か」という問の答えを出すとしたら、「今、速い人の間で一般的に正しいとされていること」と言うしかありません。詳しくはこのあと述べていきます。

少なくとも、「俺は速くないけど速い人の言ってることよりも俺の言うことのほうが正しい」は、スピードキューブにおいてはほぼあり得ないと思ってください。
スピードキューブに限らず、スポーツの世界においてはこれが必ずといっていいほど成り立ちます。

「速い人はこう言ってるけど俺はそうじゃなくてこう思う」ということがたまにあるかと思いますが、それは「速い人はそういうことを考慮してない」のではなくて、「速い人はそういうことを考慮し検証した上で、否定している」のです。そこを履き違えてはいけません。速い人をなめないでください。
「大発見は突拍子もない発想から生まれるんだ」とか「上級者は思考停止して考えが凝り固まってる」とか思ってる人もいるんですが、「そう思ってるうちはアナタは一生大成できない」と言わせていただきます。


・「HPに書いてあった」は正しいのか?
HPに記載されていた情報は、概ね信用できます。ソースが明確だからです。
ただ気をつけなければいけないのは、「いつ書かれたものなのか?」という点です。
キューブにおいては、「一般にそう言われていること」についても、数年で入れ替わることが殆どです。特に2010年あたり(Feliksが台頭してきた頃)からは、キューブの常識はめまぐるしい速さで変化しています。もちろん何年も変わっていないこともありますが、そうでないものが多いということを認識しておかないと、古い情報を信用してしまい、結果として自分や他人の実力の向上を阻害してしまいかねません。
古い情報、僕の感覚では2年以上前の情報だった場合、「それは今も正しいのか?」と疑う心を持ってください。そうしないと、言う人と聞く人の両方が損をします。


・「ある人がこう言ってた」は正しいのか?
「速い人がこう言ってた」はほぼ信用していいです。むしろ、「速い人の言うことが正しい」と言っても過言ではありません。
これを言うと「なにいってんだこいつ」みたいに言う人がいるんですが(特に理系の方に多い)、僕からすればそういうことを言う人はスピードキューブを何もわかってないと言わざるを得ません。
もちろん速い人の言ってることを疑う心も必要なんですが、「最終的に信頼出来るのは速い人の意見」です。
まあこれに関しては多分わかってない人に言っても無駄だと思いますけどね。ただ、この点に同意できない人は他人に誤った認識を広めている可能性が高いので頼むから黙っといてくれって思います。

あと、「誰かがこう言ってた」は、一番信用できないです。2ちゃんねるとかね。
まあこの記事を書いたきっかけがそもそも2ちゃんねるのキューブスレなんですけど。とある人がツイートしてたので見に行ってみたのですが、ひどいですね。知ったかしている人ばかりで、アドバイスの悪い例しかない。
あそこに入り浸っていても、自分の成長を阻害するだけです。今すぐ見るのをやめましょう。
twitterやって速い人に直接聞くほうがよっぽど有益です。


・「タイムが速くない人の主張」の有害性について
たいして速くない人ほど、「自分はこうだった」「自分がこう思った」という理由で主張やアドバイスをしてしまいがちです。どちらについても、他の人についてもそれが成り立つのか、他の人もそう思うのか検証していない点で、かなり疑わしいです。これは皆さんすぐに理解していただけると思います。

ただ、「自分がそう思った」「自分がそうだった」ということ自体は、スピードキューブの成長においてすごく大事です。
キューブをしながら自分が肌で感じたこと、体感したことというのは、実際に指を回してタイムを競うスポーツであるスピードキューブにおいて、非常に大事なことです。その感覚をつかむことで、自分の成長のきっかけになります。

だからこそ、その考え方で自分が成長したことで、そのことが一般的に言えるのだと勘違いし、他人に吹聴してしまいがちなのです。一般的に成り立つ事柄も多いですが、そうでない事柄も少なからず含まれています。速くない人は、この可能性を認識していないことが多いです。

また、ある時点で「これはこうだ」と確信しても、後々に自分が速くなっていくにつれ「いや、これは違うな」と主張がひっくり返ることも、スピードキューブでは珍しくありません。速くない人の主張が危険なのはこういった理由もあります。速い人の意見ほど信用できる理由の一つでもあります。

さらに、上級者ほど、「一概に言えない」ということを知っています。大してレベルの高くない、見識の狭い人に限って、「これは間違いない!」という主張をしたがります。自分の考えが間違っている可能性を考慮に入れられないのです(これはキューブに限らずなのですけど)。
本当にタチが悪いのが、そういう「中途半端にわかってる人」に限って、声高に主張したがるんですね。そしてそういう人はよく「断言」をし、またその主張がはっきりしているものですから、初心者があっさり信用してしまいがちなのです。
上級者という立場で初心者にアドバイスすることの多い人間からすると、害悪この上ない存在です。まじでやめて欲しいと思うのですが、言うに言えないし言ったところで改善されないどころか逆ギレされたりするのでどうしようも無いのが辛いところです。

また、速い人であっても「昔速かった人」は信用しないほうがいいです。基本的に情報や考え方が古く、新しい考え方を取り入れずにいる場合が多いです。
普通にキューブしてたら、成長が止まること自体がまずあり得ないんですよ。成長していないというのは、練習していない、研究を怠っている、変な勘違いで成長が阻害されている、のどれかです。そういう人の主張はアテになりません。しかもそういう人に限って変なこだわりとか持ってますからね。いわゆる老害ってやつです。


愚痴が過ぎました。
ともかく、中途半端にタイムが速い人、断言を繰り返す人をうかつに信用しないで欲しい、ということです。




長々と述べてきましたが、要点をまとめます。

・主張の根拠を確認する。
・その根拠について疑う心を持つ。
・速くない人(自分自身を含む)の考えることは当てにならない。
・昔そうだったからといって、今もそうとは限らない。
・以上の点を、自分の主張についてもう一度見直す。
・他人にアドバイスや主張をするときは、特に気をつける。
・他の人から聞いた事についても上のような点を確認することで、勘違いを防げる。
・いろいろ疑ったうえで、最終的に信用できるのは「より速い人の意見」。



だいたいの指標として
・3x3のAverage of 12で14秒を切れていない人
・ここ1年でどの競技でも公式記録を更新していない人
の意見は疑った方がいいです。
間違っているというわけではない場合が多いですが、鵜呑みにするのはやめましょう。



こういうことを言わなければならないのは、強く主張することを怠ってきた我々上級者の責任でもあります。
未来のキュービストの芽を潰さないよう、これからも活動を続けていきたいと思います。

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スピードキューブにおけるタイム運命論

スピードキューブにおけるタイム予定説 - かそきゅーぶ

読ませて頂きました。非常に興味深い文章だと思います。

僕自信も以前より似たようなことを考えていました。
すなわち、スピードキューブにおける各ソルブでの理想的なタイムというのは最初から決まっているのではないか?その時の自分が理想的なソルビングをした時に出るタイム、すなわちソルブ毎のある程度の「理論値」的なものが存在するのでは?ということです。スピードキューブを長くやってると自然とそういう考え方になってくるような気がします。


僕の場合、これをさらに発展させた考え方をすることがあります。


ざっくりと言えば、予定タイム+ミスによるロス=実際のタイム、というのがかそちさんがおっしゃっていた「タイム予定説」なわけですが、ここに加えて、「ミスによるタイムロス」も最初からある程度決まっているのではないか?という考え方です。
かそちさんの「タイム予定説」と区別するため、「タイム運命論」と呼ぶことにします。

スピードキューブのソルビングにおいては、
「状況を把握する→次に自分がすべきことはなにか判断する→回す」
というプロセスを何度も繰り返しています。
これらの各プロセスにおいて自分がミスをするかどうかというのは、「何%の確率でこのようなミスをし何秒ロスする、何%の確率でこのようなミスをし何秒ロスする、何%でミスをしない」というふうに、確率分布でもって規定することができる、ということを、「タイム運命論」では大前提とします
そして、そういった確率分布が考えられるのであれば、それはつまり、ロスするタイムの期待値および分散が求められるということです。さらにそれらをすべて合計すれば、ソルブを通して「自分がどれくらいの確率で、どの程度のタイムロスをするのか」というのを、ソルブ毎に定めることができるはずです。

この「タイム運命論」について勘違いして頂きたくないのは、「ソルビングのタイムは回す前から決まっている」という完全な運命論ではないということです。スクランブル状態から時刻場所などに至るまで全く同じ状況でソルブをしたというパラレルワールドを考えた時に、そのタイムが実際のソルブと全く同じ結果になるという主張ではありません。ただ、そこで出てくるタイムというのはまったくのバラバラにはならずある程度の幅に値が集中し、どのようなタイムになるかというのは確率分布や期待値・分散の考え方を用いて表せるのではないかという主張です。


で、この考え方を用いると何が言えるかというと、「1回1回のソルブで、その場で現れているタイム自体には何の意味もない」ということになります。
ソルブでいいタイムを出すことに意味は無いのです。なぜならそのタイム自体はすでにある程度予想された結果であるからです。あくまで確率ですから、たまたま予定タイムが短いスクランブルが来ることもありますし、たまたまミスがなくうまくいくこともありますし、それが連続することだって、試行回数を重ねれば当然発生しうる事です。

それより大事なのは、その奥にある「予定タイム」と「予想されるロス」です。全体のタイムを縮めるためには、これらを少しでも削ることが大事になってきます。
そのために何をすればよいか?それは当然練習です。タイムに意味がないというだけで、ソルビングに意味がないということでは全くありません。
短期的なタイムの良し悪しだけではなく、長期的に見た「予定タイム」の向上、「予想されるロス」の減少を目的とした練習を行うことで、自分の実力を向上させていくことにつながります。
当たり前と言えば当たり前のことですが、これを意識するのとしないのとでは練習の意味合い、効率がだいぶ変わってくると思います。

















ま、あくまでそういう考え方もあるというだけなんですけどね(笑)

まあ、かそちさんも仰っていたように、「予定タイムを縮める」という考え方は非常に大事であると僕も思います。
目先のタイムだけにとらわれる短期的な練習では、ある程度以上の実力をつけることは出来ないのかなというふうにも感じています。


あと、予定タイムを縮めることについては、単純な指の速さを鍛えることが最近は忘れられがちなのかなと思います。FeliksやMatsが使っているような発展的なテクニックもそれ自体は非常に有用なのですが、それを習得することに躍起になるのは、

「指のそもそもの速さを上げれば全体のタイムは縮まる」
というごく当たり前の事実から目をそらしたいだけではないのか、


という風に最近思うようになりました。
現在の日本のキューブ業界では、細かいテクニックばかり手に入れようとして、指そのものを速くしようという傾向がほとんど見られないように思います。
私自身Cube Voyageというサイトを運営してはいますが、その主たる目的は、新たなキュービストに向けて様々なテクニックや考え方の存在をアーカイブし普及させることであり、既にスピードキューブをある程度行っている人に対してテクニックを手に入れてもらうことではありません。

「指の速さ」というのを、スピードキューブにおいてもっと重要視する必要があるのではないでしょうか。

01 : 38 : 16 | 考察 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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プロフィール

HATAMURA

Author:HATAMURA
京都大学在籍。1993年生まれ。
「充実した人生」が目標。
ルービックキューブを始めたのは'07年2月。

公式記録はこちら

解法やテクニックについて知りたい方はこちらへどうぞ。僕も運営に関わっているサイトです。
Cube Voyage

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